君に恋して 〜友雅編〜 「神子・・・・・」 ある朝目覚めると、君の顔が私の目の前にあった。 私はそっと、君の頬に触れる。 すると君は、今まで見たことも無いような、 眩しい笑顔で私に微笑みかけてくれた。 清らかで、とても美しい君のすべてが欲しい・・・・・ そんな事で、私の心はいっぱいになる。 許されない・・・許してはもらえない・・・・・ でも、私は君に口づけたい。 たとえ許してもらえなくても構わないから。 私は君に口づける。 「友雅さん・・・・・」 そう君は、私の名を微笑みながら呼んだ。 君も私に恋していると、自惚れてもいいのかい。 私は心の中で、君に問い掛ける。 恋しい、愛しい・・・・・ 「私だけの可愛い姫君・・・・・」 そう言って、私は君を強く抱きしめる。 【完】 |