季節は春・・・桜が咲く・・・・・
木々の花びらが、地上へと舞い降りている・・・
01. 桜花 −恋の花が咲く時−
初めてあなたに逢ったのも、桜が咲く季節だった。
花びら達は、あなたの周りへふわりと散って行った。
その光景は、あまりにも幻想的で・・・私は一目であなたに恋に落ちた。
美しく咲く花のように、あなたがこの京にそっと咲く。
ただそれでけで・・・私の心は、満たされていった。
あれから、どれだけの時が過ぎ去って行っただろう。
私は桜を眺めながら、懐かしい想い出を振り返り考える。
「頼久さん」
想い出に浸っていた私に、あなたが笑顔で呼びかけた。
初めて逢った時と同じあの光景が、私の目の前に広がっていた。
どうしてあなたは、こんなにも美しいのだろう。
清らかなあなたのその存在が、私を至福へと導いていく。
今、こうしてあなたと共にいられる事が、夢のように思えてくる。
私を選んでくれた・・・愛してくれたあなたがいる。
それは、本当に夢を見ているのではないかと思えてくる。
でも・・・これは夢でも、幻でもない。
あなたは、私の隣にいる。
このまま、ずっとあなたと・・・あなたと二人で、この桜を見ていたい。
それが、私の・・・いちばんの願いです。
【完】
恋人同士!!な二人のお話でした。拍手御礼以外では初の頼あか。
彼女がいて自分は本当に幸せなんだな。って思う頼さんです(041011)