13. 逢瀬 −あなたへの想い−




暗闇が広がる時刻、私は駆け足であなたの元へ向かう。
こうしてあなたの元へ行くのは、もう何度目になるのだろうか・・・


「神子・・・」


そこには、あなたの姿があった。


「永泉さん」


私の呼びかけに、あなたは振り返って微笑みかけて来た。


「どうしたんですか?」


その愛らしい笑顔に黙ってしまった私に、あなたは尋ねた。


「い、いえ・・・なんでもないんです」


私は、少し赤らんだ顔を隠すように下を向いた。


「永泉さん・・・?」


下を向いた私を、あなたは不思議そうに覗き込む。


「み、神子・・・」


私の顔は、より一層と赤らんだ。


「顔が真っ赤ですよ」


その顔をあなたに見られて、そのままを言われてしまった。


「・・・・・」


私は、あなたの事を見ることが出来ずに黙ってしまう。


「神子・・・」


私は地に向いていた顔を上げて、あなたの瞳を見つめる。


「なんですか・・・?」


あなたはそっと微笑み、私を見つめ返した。


「私は・・・私は・・・」


私の言葉は、なかなかまとまらなかった。


「あなたを・・・」


それでも私は必死で言葉を紡いだ。


「・・・私はあなたを愛しています」


私はあなたに想いのすべてを伝えた。


【完】






すみません〜(汗)設定の矛盾点とかは見逃して下さい。
なんか、突然永あかで書きたくなったんですよ。申し訳ない(041220)
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