33. 上目遣い −惑わす視線−
私は、あなたのその行動に戸惑う時がある。
「頼久さん」
私の名前を呼んで下さるあなた。
それは良いのです・・・それは良いのですけれど・・・・・
「頼久さん」
そう、私の名を呼ぶ・・・あなたのその視線が。
あなたのその視線が、私の心を惑わせる。
「頼久さん」
私の顔を、下から覗き込むように見る。
その視線が、その上目遣いで私を見つめるその視線が・・・
心を狂わせる。
「頼久さん」
あなたが、愛しい。
ずっと、その瞳で見つめながら・・・
もっと私の名前を、呼んで下さい。
【完】
無意識に頼久さんを惑わせる神子様なのです。頼久さんはドキドキしてます。
なんか、たまにはこう言った話も良いかなと思って書いてみました(050426)