34. 不器用 −恋するゆえに−




あなたを愛しく想う、その気持ちはずっと変わらない。
けれど、あなたにこの胸の想いを伝える事が出来ない。
どうしても、上手く伝えられない。
そんな私は・・・不器用、なのです。


「あなたが愛しい」


誰もいない・・・あなたがいないこの場所なら・・・
迷う事無く、戸惑う事無く、言う事が出来るのに。
あなたを目の前に立っただけで、想いを伝える言葉が消えてしまう。


「どうして」


どうして私は、こんなにも不器用なのでしょう。
あなたに、自分の想いを伝える事も出来ない。


「伝えたい」


この胸の想いを、あなたに素直に伝えてしまいたい。
だから・・・私は、あなたの元へと向かいます。
不器用な私のこの胸の想いを・・・どうか、受け止めて下さい。


【完】






少し久しぶりになってしまいましたが、お題小説を書きました。
きっと・・・神子様の方も不器用なのだと思いながら、書いていました(050506)
↓感想送ってくれると嬉しいです(日記にて返信しています)