43. 束縛 −ある愛の形−




私の心には、嘘や偽りの無い・・・本当の感情がある。




――――― あなたを、愛しています。




その気持ちは、これから先も永遠に変わる事は無い。


「愛」と言う言葉の、本当の意味を知らなかった頃の私。
まだとても幼かった私が、今となっては懐かしく思える。


あなたへの「想い」が溢れてゆく。
その度に「愛しさ」が深まってゆく。


あなたが、あなたが・・・




――――― 愛しいだけ。




あなたが心から・・・ただ、愛しく想える。
私の隣で微笑むあなたが・・・ただ、愛しい。


あなたを、誰の目にも触れさせたく無い。
あなたの瞳に映るのは、私だけがいい。




――――― あなたは、私だけを見ていて下さい。




醜い感情が、私の心から溢れてゆく。
私の、あなたへの愛しい気持ちが、そうさせる。


人はこれを、束縛と言うのかも知れない。
私のあなたへの想いを、束縛と言うのかも知れない。




――――― それでもいい。




たとえそうでも、あなたへの想いが変わる事は無いのだから。
私はあなたを・・・「束縛」する。


【完】






束縛!!な永泉さんです。意外な感じにしてみたかったのでvv
個人的には、良いと思うのですがどうでしょうかね?(060615)
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